少し体調が悪い時、我々は体温を最初に測りますよね。
ほとんどの家には体温計がおいてあって、体調が悪いときに測定をしていると思います。
それでは自宅にいる犬さんも自宅で体温を測ったほうがいいのでしょうか。
結論から言うと、
自宅でも体温測定をすべき!
です。
ということで、この記事では「犬の体温」をテーマについて解説をします。
この記事を読むと、次のことがわかるようになりますよ!
- 犬の正常な体温がわかる
- 犬の体温を自宅で測るメリットが分かる
- 体温測定のやり方が分かる
- オススメの体温計についてわかる
今回の内容を踏まえて、愛犬の健康状態をよりしっかりと把握できるようになりましょう!
それでは本題に入ります!
犬の正常体温は38度~39度
犬の平熱は直腸温 (おしりで測定した温度) で、だいたい38度から39度の間です。
間を取って38.5度と覚えておくといいでしょう。
安静にしているときの体温なので、興奮したり、運動した直後だと体温は上がってきますよ
体温が39.2度を超えると高体温状態と判断され、体に何らかの異常が起きている可能性が高くなります。
獣医師も39.2度を目安に病気を疑い始めます。
体温の異常な変化は病気のサイン!
体温は高くても低くても病気や体調不良の徴候として考えなければいけません。
体温が高く、39.2度を超えるときでは、熱中症、感染症、免疫系の疾患、腫瘍、薬の副作用といったことが原因として考えられます。
これらの病気は病院での詳しい検査や治療が必要になることがほとんどですので、犬さんの高体温が見られた場合は直ぐに病院に相談をしましょう。
とくに腫瘍や免疫系の疾患の場合は発熱が長期間続いたりします。
体温が低い場合も低体温症や循環不全などの重い病気が背景に隠れている可能性があります。
こちらもすぐに病院に相談が必要です。
自宅での体温測定は病気の早期発見のチャンス!
自宅で習慣的に体温測定を行うことのメリットとして、病気を早期発見できるというものがあります。
体温の変化は色々な病気の徴候であることを、先ほど説明しました。
逆に言うと、体温の変化から、隠れていた病気を発見することもできます。
健康診断のときに、見た目は健康そうだけどもなんだか体温が高い、
そこから検査を進めて病気が見つかるなんてこともよくあります。
とくに言葉で話せない犬さんは、ちょっと具合が悪くてもうまく伝えられず隠してしまいがちです。
そして、もっと病状が悪化してから急にぐったりしてしまう、なんてことがよくあります。
体温を自宅で定期的に測定することで、そんな犬さんの体調の変化を素早く察知し、隠れている病気が早期発見できるようになります。
測定の目安としては1週間から2週間に1回のペースで測定してあげると、健康状態をしっかりと把握することができますよ。
犬では体温測定はおしりから行う!
犬さんでは体温測定は基本的にお尻に体温計を入れて測定します。
お尻の中に体温計をいれて、直腸内の温度を測定するのです。
逆に、人間のように脇や口で行うことはほとんどありません。
その理由としては次のものがあります。
- 体が毛で覆われているので、脇に挟んでもうまく体温が伝わらない
- 口に異物を入れられることを嫌うので、口に入れて時間を待つことができない
こうした理由から、お尻で測定することが一番安定して、安全に測定することができます。
また、最近では非接触型の耳に近づけて測定するタイプの体温計もあります。
こちらも非常に手軽で良い商品ですが、おしりで測定するときに比べて少し温度が低く出る傾向にあります。
おしりからのほうが安定して信頼できる数値が得られます。
人用の体温計でなく、動物用の体温計を使おう
体温計は人用ではなく、動物用の専用の体温計を使うことをおすすめします。
理論上は人用の体温計で測定することは可能です。
ただし、人用の体温計を使うと、
- 人と共有して体温計を使うことは衛生的な問題がある。
- 人用の体温計は先端が固く、動いたときに直腸に怪我をしてしまう可能性がある
といった問題があるため、動物用の体温計を専用に購入することをおすすめします。
オススメの体温計については、こちらのページで解説しています。
体温の測り方
先程も説明しましたが、体温を測定するには犬さんのお尻に体温機を入れて、直腸の温度を測定する必要があります。
ここでは具体的にその手順を追っていきます。
ここで説明する手順は、実際に動物病院で行っている手順と一緒です
プローブカバーを装着する
体温計の先端にはプローブカバーを着用しましょう。
プローブカバーとは体温計の先端につける使い捨てのビニールのカバーのことです。
プローブカバーをつけると体温計が直接便と接触しないので、衛生的な状態に保つことができますよ。
潤滑ゼリーを塗る
プローブカバーの先に潤滑ゼリーを塗ります。
潤滑ゼリーを塗ることで、体温計を入れるときの嫌な感じを軽減することができます。
潤滑ゼリーがない場合はオリーブオイルなどでも代用できますよ
こちらのタイプの潤滑ゼリーは小分けになっていて使いやすいのでオススメです。
優しくお尻の中に入れる
そのまま優しく体温計をお尻に入れて体温を測定します。
入れる深さはだいたい1cm程度です。
最初はおしりに力を入れて抵抗を感じますが、ある程度入れると抵抗を感じなくなります。
その深さまで入れてあげるとしっかりと体温を測定することができます。
二人組で一人が抱っこしてあげるとより安定して測れますよ
たくさん褒めてあげる
体温が測定できたらたくさん褒めてあげてご褒美をあげましょう。
たくさん褒めてあげることで体温測定に対しての嫌な気持ちを緩和することができます。
まとめ
この記事では犬さんの体温測定について解説しました。
内容をまとめると、次のようになります。
- 定期的な体温のチェックは健康管理や病気の早期発見に役立つ
- 体温測定はおしりから行う
- プローブカバーや潤滑ゼリーを用いるとより安全に、犬さんへの負担が少なくなる
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が、あなたと愛犬の健康でより幸せな日々のお役立ちになれば幸いです。